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緒方理奈の正しい堕とし方

13 敗北は最高の快楽(前戯)

 風呂上がりにバスローブに着替えてキングサイズのベッドに腰掛け、ウイスキーの水割りを渇いた喉に流し込む。
 寝る前の至福と言ってもいい時間だが、今の青山はどうしようもなく物足りなさを覚えて仕方がない。その理由はただひとつ。今までいくつもの策を巡らせその柔肉を貪ってきたが、現時点では緒方理奈をまだ完全には堕とし切れていないということだった。
 撮影も、もう終わり間近だ。今日中に堕としきれなかった場合最悪のケースもありえるわけだから、或いは今晩も部屋まで乗り込んだ方がいいのかもしれないが――


(……ま、あの様子ならなんの問題もないだろうな……)

 午前の撮影で計三発のザーメンを飲ませた後、スタッフたちが一時撤収する中も理奈は物欲しそうな表情を隠しもせず、時折股間を擦り合わせながらしばらくマットの上に座り込んでいた。それも、水着を直すこともできず、乳首も秘所も全員に晒したままで。あれはまさに発情しきったオンナそのものの姿だ。もしもあそこで誰かが――青山でなくても――残って二人きりになっていたとしたら、そのままセックスに持ち込むことも可能だっただろう。
 実際、午後に行われた撮影はパートナーを変えてのフェラチオ撮影だったが、そこで上村にフェラチオ奉仕しながらセックスしたいと思ってることを白状させられたらしい(行為そのものは拒絶したようだが)。ビデオカメラの前でオチンチンやオマンコなど卑語も連発して、ザーメンをぶっかけられて軽く達するシーンも撮られたどころか、その後に自分からヌードになってオナニーをしながら、お代わりフェラでごっくんするところまで見せたようだ。
 そこまで熟成が進んだなら、これ以上手を掛ける必要もない。熟して食べ頃になったところで果実は勝手に堕ちてくる。だから青山はいつもの調教時間になっても理奈の部屋にむりやり押しかけることはせず、ただ果実が勝手に転がり込んでくるまでのんびり待つことを選んだのだった。



 ――そしてその選択が正しかったことを、それから十分後に響いたノックの音が証明する。



「失礼するわね」

 青山の部屋――ベッドルーム――の中に入るのは初めてだったが、内装は理奈が使っている部屋とそう変わりはしないようだった。風呂上がりだったのだろう、バスローブ姿の青山は一人には大きいサイズのベッドに腰掛け、琥珀色の酒と氷の入ったグラスを片手に寛いでいる。
 その眉が一瞬跳ね上がったのは、入ってきた理奈が彼と同じようにバスローブ姿だったからだろう。

「やあ、いらっしゃい。さて、理奈ちゃんがボクの部屋に自分から来るなんて驚きだけど、いったいどうしたのかな? あ、今更由綺の身代わりを辞めるなんてのは――」
「青山センセイ」

 わざとありえないことを口に出しかけた青山を押し止める。今更茶番は御免だった。

「私からお願いがあるんだけど、聞いてくれますか?」
「お願い? ボクができることでやりたいことならなんでも聞いてあげるけど、いったいなにかな?」

 おそらくその内容も、とっくに見透かされているのだろう。余裕たっぷりに促してくる青山に、理奈は一度大きく唾を飲み込んでからその口を開いた。

「この撮影が始まってからというもの、由綺を含めて私達二人はずっとあなたたちからイヤらしい悪戯を、何度も何度も受けてきたわ。撮影中もホテルにいる時も、本当にずっと。由綺はそうじゃないみたいだったけど、私はそれに何度も抵抗をしてきたのは青山センセイも知ってるでしょ?」

 本当に頑張って抵抗しようとしてきた。すべて、無駄だったけど。

「でも、もうそれも終わり。おめでとう、青山センセイの勝ち――私の完敗よ。
 ホントはね、何日も前から――具体的には由綺の身代わりで青山センセイに六回もイカされたあの日からだけど――体が火照って疼いて、オチンチンが欲しくて仕方なくなってたの。それでも昨日の素股の時まではギリギリ耐えられてたんだけど、今日の撮影がトドメだったみたい。さっきもね、いつもの時間になっても青山センセイが来てくれないから、我慢できずに部屋で貰ったバイブを使ってオナニーしてたんだけど――ダメだった。全然イケなかったの。バイブだけじゃ、どうしても満足できない体になっちゃった」

 諦めに満ちた笑みが――ここ数日でやけに大人びた――その美貌に浮かんだ。

「――だから、今まで私のワガママでずっと困らせてきたことは謝罪しますし、これからは青山センセイの言うことはなんでも聞くようにするから、お願いします。どうか私と今すぐセックスしてください」

 まっすぐ頭を下げながらそう懇願する。緒方理奈のその完全敗北宣言に、

「ふうん。理奈ちゃんのお願いはわかったし、それはボクもむしろ望むところなんだけどね。
 でもさ、それって本当? もしかして騙されてたらいけないからさ、証明してくれる? 緒方理奈が本気で今すぐセックスしたくて堪らなくなってるってことをさ」

 むしろ気のない調子で言ってくる青山。けれど、それくらいのこと予想はできていた。むしろ、もしかしたら期待通りと言っていいかもしれない――性的な意味で。
 だから理奈は躊躇うこともなくバスローブの結び目を外すと、そのまま左右に大きく広げてみせた。

「……見てください。これが私の本気です」

 バスローブの下にはなにも付けていない。だから青山の目に飛び込んだのは緒方理奈の全裸姿だった。上気して桜色に染まった柔肌の中で、その存在を強調するようにピンク色の乳首がこれ以上ないほど勃起していて、濡れそぼった紅い花園はトドメを刺されることを望むように――まるで洪水のように――たっぷりと蜜を吐き出している。

「OK。了解した。確かにキミは本気でボクとセックスしたいみたいだね」
「それじゃ――」
「でも、ダメだね。お願いの仕方が普通すぎるもの。もっとイヤらしくエロエロにおねだりしてくれないと、勃つものも勃たないからさ」

 喜びかけた理奈を弄ぶように、青山は要求をエスカレートさせる。勝者の余裕からだろうけど、正直気に食わない。気に食わないけど、その傲慢な態度に虐げられる悦びをどこかで感じてしまっているのだから、もう自分はどうしようもないなと確信した。

「……青山センセイたちがしっかり手間と時間を掛けて私の体をたっぷり弄ってくれたおかげで、体も心もすっかり準備が整っちゃいました。だから緒方理奈の――私の欲しがりでだらしないオマンコに青山センセイの――ご主人様の素敵で逞しいオチンポをぶちこんで、思いきり掻き回して好き放題に蹂躙して、私が目一杯イキまくって満足できるように犯しまくってください。どうかお願いします」
「ゴムなんて用意してないから生でそのままぶちこむし、中出しも確定だけどそれでもいいかい?」
「むしろ私の方からお願いします。コンドームなんて付けてたらオチンチンの感触を全部楽しめないから、思いきりイケないじゃないですか。だから生で、たっぷり中出しして下さい。そうしないと、私も絶対満足できないと思いますから」

 躊躇の一切ない理奈の返答に満足したのか青山は大きく頷くと、そこでウイスキーの残りを飲み干し、空になったグラスをサイドテーブルに置いた。それから自分の隣の空間を示すようにベッドをポンと叩くと、

「それじゃあ生セックスしようか。余計なものはそこら辺に放っておいていいから、こっちにおいで。理奈」
「はい、ありがとうございますご主人様」

 呼び捨てられたことに秘かな悦びを覚えながらバスローブをその場に脱ぎ捨てると、理奈はそのまま雌犬のように喜び勇んでご主人様の隣に向かうのだった。――全裸で。

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